【2月12日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)の裁判所は12日、自社の旅客機内で受けたサービスに激怒し、離陸を遅らせたとして、航空保安法違反などの罪に問われた大韓航空(Korean Air)会長の長女で同社の前副社長、趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)被告(40)に対し、懲役1年の有罪判決を言い渡した。

 趙被告は強要と公務執行妨害の罪にも問われており、検察側は懲役3年を求刑していた。

 裁判所は、航空機は動き出した瞬間から「フライト中」であるとの判断を示し、滑走路へ移動中だった機体をターミナルに引き返させた趙被告は、違法に航空機の航路を変更したと判断を下した。

 趙被告は大韓航空の副社長だった昨年12月5日、米ニューヨーク(New York)から韓国ソウルへ向けて飛び立とうとしていた自社の機内で、頼んでもいないマカダミアナッツを器に入れず袋のまま提供されたことに激高し、滑走路へ移動中だった機体をターミナルに引き返させた上で乗務員責任者を降ろし、運航を遅らせた。

 趙被告は、機内サービス責任者のパク・チャンジン(Park Chang-Jin)氏に暴行した罪でも起訴されたが、暴行を含め、ほぼ全ての罪状を否認していた。(c)AFP