【1月28日 AFP】イングランド・キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2014-15)は27日、準決勝の第2戦が行われ、チェルシー(Chelsea)は1-0でリバプール(Liverpool FC)に勝利し、2戦合計2-1で決勝進出を決めた。

 チェルシーは延長戦でブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)が決勝のヘディングシュートを決め、リバプールとの息をのむ接戦を制した。3月1日の決勝では、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)の勝者と対戦する。

 一方のリバプールは、今季限りでのロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)移籍が決まっているスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)に花を持たせる機会が1つ失われた。34歳の主将にとって、残る現実的なタイトルはFAカップ(FA Cup 2014-15)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2014-15)の2つとなった。

 チェルシーは週末、3部ブラッドフォード・シティ(Bradford City)に2-4の逆転負けを喫し、FAカップから敗退するという失態を演じたが、そこから立て直して3冠の可能性をつないでいる。

 チームを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、「今のリバプールは新しいチームで、とても手ごわい相手。その非常にいいチームを2試合で上回れたということが、私をなおさらうれしくさせる」と話した。

 チェルシーは、ウィリアン(Willian Borges da Silva)のシュートがルーカス・ペッツィーニ・レイヴァ(Lucas Pezzini Leiva)の手に当たった場面、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)がライン際でマルティン・シュクルテル(Martin Skrtel)に倒されたように見えた場面と、2度PKをアピールしたが認められなかった。 

 特に2つ目は厳しい判定だったが、そのコスタも両チームのベンチ前でエムレ・カン(Emre Can)の右足首を踏んでおり、リバプールにすれば、すでに退場処分になっていてもおかしくないと感じていた。

 第1戦でアウェーゴールを許しているリバプールはその後、得点を決めなければ勝ち上がりはないということでマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)を投入したが、試合は延長戦に突入し、迎えた延長前半4分、ウィリアンのFKからイヴァノヴィッチに頭で決勝点を許した。

 リバプールもヘンダーソンが同点のヘディングシュートを狙ったが、これは惜しくも枠の外。ジェラードもコスタをファウルで止めてカードをもらうなど、フラストレーションをためたまま試合を終えた。(c)AFP/Tom WILLIAMS