【1月25日 AFP】米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)は23日、米カリフォルニア(California)州のテーマパーク「ディズニーランド(Disneyland)」を中心に急増しているはしかの感染例が、新たに米国内の6州とメキシコで確認されたことを明らかにした。感染源はディズニーランドの外国人入園者である可能性が高いとしている。

 CDCの発表によると、昨年12月下旬からこれまでにはしかに感染したと確認されたのは51人。このうち42人はカリフォルニア州に集中しているが、ユタ(Utah)州(3人)、ワシントン(Washington)州(2人)、オレゴン(Oregon)州とコロラド(Colorado)州、ネブラスカ(Nebraska)州、アリゾナ(Arizona)州(各1人)でも確認されている。

 米国に加えて、メキシコでも子ども1人の感染が報告された。この子どもはワクチン接種歴がなく、昨年12月17~20日にディズニーランドに入園していた。

 感染者の年齢は生後10か月から57歳まで幅広いが、はしかワクチンの接種を避ける傾向が北米で出てきたのは近年のことであるにもかかわらず、接種歴を有していた人々は一握りにとどまった。はしかやおたふくかぜ、風疹(ふうしん)を予防する新三種混合(MMR)ワクチンをめぐっては、自閉症の原因になるとの懸念から接種に反対する意見が見られるものの、多くの研究で自閉症との関連は否定されている。

 CDCは感染源について、まだ特定していないと述べた上で、昨年12月の感染期間中にディズニーランドを構成する2つのパークの両方またはいずれかに入園した1人ないし複数の外国人の公算が大きいとの認識を示した。

 はしかは感染性が高く、身体接触がなくても空気感染で広がる可能性がある。感染するとまず発熱があり、その後せきや鼻水、結膜炎、発疹といった症状が現れる。失明や難聴、肺炎といった合併症が出たり、死に至ったりする場合もある。感染した子どもの死亡率について、CDCは1000人に1~2人と説明している。

 米国では2000年以降、はしかは公式に根絶されたとされてきた。その一方で、欧州やアフリカ、アジアなど他の地域では、現在も感染が広がっている。ただ現実には、2014年の米国のはしか患者は644人と2013年の173人から急増した。米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が昨年実施した調査では、カリフォルニア州オレンジ郡(Orange County)のある学区では、幼稚園児の9.5%が個人的な信条を理由にワクチン接種を免除されたことが明らかになっている。(c)AFP