【1月25日 AFP】14-15イタリア・セリエAは24日、第20節の試合が行われ、ラツィオ(SS Lazio)が3-1でACミラン(AC Milan)を下した。

 ラツィオはマルコ・パローロ(Macro Parolo)の2得点とミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)の今季4点目で、荒れた試合を制した。

 前節ホームでアタランタ(Atalanta)に喫した敗戦を取り繕いたミランは、敵地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)に乗り込むと、前半4分にジェレミ・メネス(Jeremy Menez)が先制点を決めた。しかし、その後は試合の主導権をラツィオが握り、後半2分にクローゼのお膳立てからパローロが同点ゴールを決めると、その4分後にはクローゼが逆転ゴールを決めた。

 ミランのフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)監督はいくつかの戦術変更を施したもののこれが裏目に出て、同36分にはパローロが事実上がら空きとなったゴールにチーム3点目のシュートを蹴り込んだ。

 前半から幾度も衝突が起きる中、終了間際にミランのいらだちがついに頂点に達すると、フィリップ・メクセス(Philippe Mexes)がこの試合中何度も言い争っていたラツィオの主将ステファノ・マウリ(Stefano Mauri)の喉元をつかみ、一発退場となった。

 メクセスは強制的にピッチから退けられるまで、怒りにまかせて暴れたため、クラブとともにリーグ側からさらなる処罰を受ける可能性がある。

 勝ったラツィオは今節の試合を残しているナポリ(SSC Napoli)、サンプドリア(Sampdoria)に勝ち点1差を付けて暫定3位に浮上。25日にキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)戦を控える首位ユベントス(Juventus)との勝ち点差を12とした。

 一方、7度欧州王者に輝いているミランは多数のチームが試合を控える中で順位を10番手に落とし、危機を深めている。しかし、首位ユベントスから勝ち点20差となっているものの、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権がかかる3位とは同8差となっている。(c)AFP