【1月7日 AFP】化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical WeaponsOPCW)は6日までに、内戦が続くシリアの3つの村で昨年、塩素ガスを使用した攻撃が行われたとの結論に「高い確信をもって」達したとの報告書をまとめた。

 AFPが同日入手した報告書では、昨年4月~8月の間に行われた塩素ガス攻撃で350~500人が被害を受け、うち少なくとも13人が死亡したと指摘されている。バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と反体制派のどちらが塩素ガスを使用したのかは断定していない。

 だが米国のサマンサ・パワー(Samantha Power)国連大使はツイッター(Twitter)への投稿で、報告書内で32人が爆撃の際にヘリコプターを見たりその音を聞いたりしたと証言し、29人が現場に塩素臭が立ち込めたと話していることを指摘、「ヘリコプターを使用しているのはシリア政権側だけだ」と主張。報告書には「シリア政権による塩素ガス使用を示す、より説得力のある目撃証言」が記載されているとの見解を示した。(c)AFP