【1月6日 AFP】テニス男女混合国別対抗戦、第27回ホップマンカップ(Hopman Cup XXVII)は5日、オーストラリアのパース(Perth)で2日目が行われ、米国が3-0でイタリアを下した。

 米国は、世界ランク1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が、フラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta)との第1セットを0-6で落とすという悲惨な立ち上がりとなった。

 しかし、セレーナはコーヒーを飲んで一息つくと本来の力を取り戻し、0-6、6-3、6-0で試合を制した。

 セレーナの勝利で主導権を奪った米国は、男子シングルスでジョン・イズナー(John Isner)がファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)に第1セットを奪われたものの、2時間27分の末に5-7、7-5、7-6で逆転勝利を収めた。

 混合ダブルスでは、2度のマッチポイントをしのいだ米国ペアが、死闘となった最終セットのタイブレークを制し、6-2、2-6、11-9で勝利した。

 今月下旬に開幕する全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)で、通算19度目の四大大会(グランドスラム)タイトルを目指すセレーナは、新年最初のシングルスで、世界ランク12位のペネッタを相手に序盤は苦戦を強いられてしまった。

 ペネッタは、覇気がなく立て続けにアンフォーストエラーを記録したセレーナに対して、第1セットを1ゲームも落とさずわずか19分間で制した。

 一方、セレーナは第5ゲームを終えると主審から「エスプレッソ」を配達してもらう許可を得た。

 第1セット終了後にコーヒーを飲んだセレーナは速攻で覚醒し、第2セットの第1ゲームをものにした。

 対するペネッタも、序盤に2度のブレークで3-2とリードしたものの、ギアが入ったセレーナが残りの10ゲームを難なく制し、シーズンの幕開けでその圧倒的なパワーを印象づけた。

 フルセットの末に試合を制したセレーナは、3日に現地入りしたばかりだったため、何か目覚ましになるものがほしかったという。

 逆転勝利を収めた33歳のセレーナは、コーヒーの効果を「奇跡」と称賛、「私はコーヒー愛好者なんだけど、今朝はそういう気分じゃなくて飲んでいなかったから、体が欲していたのよ」とコメントした。

「審判に、エスプレッソを飲んでもいいか尋ねた時、初めてのことだったから、『エスプレッソを飲むことは反則になりますか?』と聞いたわ。でも、時差ぼけで目を覚ます必要があったから、どうしてもエスプレッソが飲みたかったの」

 セレーナはまた、午前10時開始の試合に苦戦を強いられたものの、外の気温が40度にも上る中で、会場の屋根が閉じられていたことがせめてもの救いだったと明かした。(c)AFP