【1月1日 AFP】中国上海(Shanghai)市で1日、新年の祝賀行事中に将棋倒しが発生し、少なくとも35人が死亡、数十人が負傷した。同日未明、国営メディアが報じた。

 国営中国中央テレビ(CCTV)の米国向け放送、CCTVアメリカ(CCTV America)はニュースサイト新浪網(Sina News)を引用し、上海の金融中心地の海辺の観光名所、外灘(バンド、Bund)で起きた将棋倒しの原因はいまだ不明だと伝えた。少なくとも42人が負傷したという。

 国営新華社(Xinhua)通信も、将棋倒しが発生し、負傷者が病院に搬送されたと報じたが、英語版ではそれ以上の詳細を伝えていない。

 ソーシャルメディアに投稿されている写真には、道路の真ん中に横たわる人たちを大勢の群衆が取り巻いている様子が写っているが、それらの写真の裏付けは取れていない。

 先週の上海日報(Shanghai Daily)の報道によると、当局は群集の懸念を理由に、外灘で行われる予定だった3Dレーザーディスプレーによる新年のカウントダウンを事前に中止していた。このカウントダウン行事の人気はここ3年高まっていたが、昨年の人出は約30万人となり、当局の予想をはるかに上回った。(c)AFP