【12月26日 AFP】イランは25日、6日間の大規模な軍事演習を開始し、国産ドローン(無人機)の飛行試験も行った。同国メディアが伝えた。

 軍高官筋によると、30日まで続く演習では弾道ミサイルの発射実験も行う予定。1万3000人近い人員が参加し、ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)からアデン湾(Gulf of Aden)に至る広域を網羅する軍事力を誇示する。南東部のホルモズガン(Hormozgan)州とシスタンバルチェスタン(Sistan-Baluchistan)州も演習地に含まれており、陸海空軍とイラン革命防衛隊(Revolutionary Guards)が参加するという。

 イランがこれほど広域で軍事演習を行うのは今回が初めて。イラン海軍のハビボラ・サヤリ(Habibollah Sayari)最高司令官は先週、湾岸地域に展開する外国の部隊に対し、偶発的な衝突を避けるため同地域から離れるよう要請していた。

 湾岸地域ではここ数年、イラン海軍が急速に存在感を増しており、特に海賊が問題となっているアデン湾での商船警護で大きな役割を果たしている。(c)AFP