【12月19日 AFP】日本の科学界を揺るがした「STAP細胞」をめぐるねつ造疑惑の渦中にいた小保方晴子(Haruko Obokata)研究員が19日、再現実験に失敗したことを受けて退職することを明らかにした。

 小保方氏は、分化細胞の多能性獲得に成功したと主張していたが、新たに行われた実験でその結果を再現することができなかったことについて「困惑している」と表明。声明で「多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません」と述べた。

 理化学研究所(Riken)は19日、STAP細胞が作製できなかったことを正式に発表。検証実験チームの相澤慎一(Shinichi Aizawa)チームリーダーは記者会見で「検証実験を行ってきたが、STAP現象を再現できなかった」と語り、検証計画を打ち切ることを発表した。(c)AFP