【12月15日 AFP】エジプトのルクソール(Luxor)で14日、3000年以上前の地震で倒れ、修復作業が行われていたアメンホテプ3世(Amenhotep III)の巨大像が公開された。

 足を踏み出す姿勢のこの巨大像は、ナイル川(River Nile)西岸にある同王の葬祭殿の北門に設置された。

 この葬祭殿は、アメンホテプ3世の別の巨像2体から成る3400年前頃の「メムノンの巨像(Memnon colossi)」ですでに知られている。考古学者らによると、同王の在位期間には、古代エジプト文明が政治的にも文化的にも全盛期を迎えたという。これら2体の巨像は、高さ21メートルで、王は座る姿勢を取っている。

 14日に公開された巨大像は、高さ12.92メートル。今年3月に公開された同王の像の西側に立ち、この彫像も同様に歩く姿勢をとっている。大きな断片89個と無数の小さなかけらを組み合わせて再建されたこの巨大像の重さは、110トンに上る。(c)AFP