【12月6日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は5日、開催までちょうど600日となった2016年のリオデジャネイロ五輪に向けた建設作業はスピードアップしているものの、準備に向けて「時間を無駄にできない」状態であると明かした。

 今年初めにIOCはリオ五輪の準備作業に関し緊急警告を発していたが、広報担当のマーク・アダムス(Mark Adams)氏によれば、現在は大きな進展がみられていると語った。

 モナコで行われているIOC常任理事会の最初の2日間の話題は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の準備作業についての話題が中心となった。

 IOCは、選手村の建設や海洋汚染への懸念を受けて、特別作業部会を立ち上げた。IOCのジョン・コーツ(John Coates)副会長は今年4月、準備作業は「多岐にわたって」遅れていると語っていた。

 リオ五輪の大会組織委員会がプレゼンテーションを行った常任理事会について報告したアダムス氏は、「(コーツ氏は)当時、明白に批判的だったが、作業が大きく前進したことを確認することができるだろう」と語った。

 しかしながら理事会は、同氏によれば「(組織委員会に対して)時間を無駄にできないということをもう一度自覚させた」という。

「開催まではもう2年を切っていて、引き渡しは本当にもう目前なのです」

 大会組織委員会のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)会長は、すべての施設が予定通りに準備されるだろうと自信をのぞかせている。

 通常、施設は五輪開催の1年前にIOCへ引き渡されることになっている。リオ五輪は、2016年8月5日に開幕を迎える。(c)AFP