【12月4日 AFP】ブラジルの警察当局は3日、おので少なくとも6人を殺害し首を斬り落とした男(23)を逮捕したと発表した。イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の人質「処刑」動画に触発されて犯行に及んだとみられるという。

 南東部サンパウロ(Sao Paulo)州モジ・ダス・クルーゼス(Mogi das Cruzes)の警察当局によると、これまでに7人が襲われ、うち6人が死亡した。最初の犠牲者が出たのは先月29日で、他にも被害者がいないか現在捜査中という。

 警察は3日早朝、頭部を切断された3人の遺体を発見した後、自宅にいた容疑者を逮捕した。メディア大手グロボ(Globo)のニュースサイト「G1」は警察発表として、容疑者が36人を殺害するつもりだったと報じている。

 警察によれば、おののタトゥーを左腕に入れた容疑者は、被害者はみな路上生活者で納税していないと信じており、そのような他者に寄生した生き方には同意できないと供述しているという。(c)AFP