【11月25日 AFP】打線の強化を図る米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が、フリーエージェント(FA)となっていたパブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)とヘンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)の2選手と、契約合意にこぎ着けた。24日、地元メディアが報じた。

 2013年のワールドシリーズ覇者レッドソックスは、今年サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)で世界一を経験したサンドバル、そしてラミレス共に、5年総額100億円を超える大型契約を結ぶという。

 ラミレスにとっては、古巣への復帰ということになる。ドミニカ共和国出身のラミレスは、16歳でレッドソックスと契約したが、メジャーでの出場は2試合にとどまり、2005年にマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)へ放出された。

 キャリアを通して打率が3割を超えるラミレスは、2006年にナ・リーグの新人賞を受賞、MLBオールスターゲームにも3度選出されている。

 2012年にトレードでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)へ移籍したラミレスは、その後故障に悩まされる。ラミレスは昨年、86試合に出場し打率.345を記録、今年は128試合で打率.283、13本塁打、71打点だった。

 レッドソックスは、イグザンダー・ボガーツ(Xander Bogaerts)をショートで起用し、30歳のラミレスをその他の内野ポジションに配置するとみられる。

 一方のサンドバルは三塁手を務める可能性が高く、ジャイアンツでは3度のワールドシリーズ制覇を経験、2012年にはWSのMVPを受賞した。

 2008年からジャイアンツで通算869試合に出場したサンドバルは、オールスターにも2度選出されており、打率.294、192二塁打、106本塁打、462打点をマークしている。ベネズエラ出身で28歳のサンドバルは、昨季157試合に出場、打率.279、16本塁打、73打点を記録した。

 昨季ア・リーグで下から2番目の.244という打率を記録したレッドソックスは、ラテンアメリカ出身の2選手が打線を盛り上げてくれることを願っている。(c)AFP