【11月20日 AFP】エボラ出血熱の感染拡大に対する初期対応の遅れを「無言」で非難する動画が19日に公開された。この動画にはアイルランドのロックバンド「U2」のボーカル、ボノ(Bono)や米アカデミー賞(Academy Awards)受賞俳優ベン・アフレック(Ben Affleck)ら各界の著名人が多数参加しており、世界に向けてさらなる支援を訴えた。

「www.one.org/ebola」で公開された動画には、その他、俳優のマット・デイモン(Matt Damon)やモーガン・フリーマン(Morgan Freeman)も登場。それぞれが無言のままカメラを見つめるなか、待つことを意味する「Waiting」という文字が繰り返し表示される。

 メッセージのひとつには、「わたしたちは行動するまでに長時間待った。言うだけは簡単だ。今こそ行動すべき時」と書かれている。

 動画にはまた、ベナン生まれの国際的スター、アンジェリーク・キジョー(Angelique Kidjo)、ナイジェリアのアフロビートのスター、フェミ・クティ(Femi Kuti)、コンゴ民主共和国の人気歌手兼ダンサー、ファリー・イプパ(Fally Ipupa)、ナイジェリアのラッパー、アイスプリンス(Ice Prince)など、著名なアフリカのミュージシャンらも数多く参加している。

 最近では、エボラ出血熱対策に向けた資金集めプロジェクト「バンド・エイド30(Band Aid 30)」が立ち上げられ、U2のボノの他、英人気アイドルグループ「ワン・ダイレクション(One Direction1D)」や英ロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」のクリス・マーティン(Chris Martin)などが参加していた。(c)AFP