錦織が凱旋帰国、パートナーに関する質問をうまくかわす
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【11月19日 AFP】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)が18日、都内で記者会見を行い、コートサイドで夫人や恋人の応援を受けるライバルがうらやましいとしながらも、これに関する質問をはぐらかす技量を見せた。
24歳の錦織は、「テニス選手は遠征続きなので、パートナーがいれば精神面での助けになるでしょうね」とし、「いつか一緒にツアーを回れる相手ができればいいと思う」と話した。
アジア勢男子として初めて四大大会(グランドスラム)のファイナリストになり、自己最高の世界ランク5位に到達した錦織は、新体操で五輪にも出場した坪井保菜美(Honami Tsuboi)との交際が報じられている。しかし、これに話が及びそうになると、錦織は見事な切り返しで質問を阻んだ。
「家族、チーム、コーチ、姉など、支えてくれる人がたくさんいます」とした錦織は、「(試合中)ファンに結婚してくれと言われたこともありますが、うまく返せなかった」と話した。
錦織は、英ロンドン(London)で行われたATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)で、長身の選手と並び子どものように感じたとしながら、世界のトップ3であるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)といった選手に比べ、小回りがきく点を強調した。
「ツアー・ファイナルでは、子どものようだった」としながらも、錦織は「一番背が低かったけど、スピードや違うプレースタイルで補える」と自身の強みを表現した。
「大きな試合で、プレッシャーをどうコントロールするか学んだ。負けず嫌いなので、その気持ちが一番強い」
錦織は、グランドスラムのシングルスで通算17勝を記録しているフェデラーが、最もタフな相手だと語った。
全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)の準決勝でジョコビッチを破った錦織だが、「フェデラーが一番の壁」とし、「平然とものすごいショットを繰り出してくる」ところが難しい点だと説明した。
今季ツアー4勝を挙げた錦織は、「今までで一番飛躍した年となりました。最初の目標はグランドスラムの優勝です」と来季に向けて意気込んだ。(c)AFP/Alastair HIMMER