【10月29日 AFP】14MLBは28日、ワールドシリーズ(7回戦制)第6戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)が10-0でサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)を下し、逆王手をかけた。

 ロイヤルズは先発登板したヨルダーノ・ベントゥラ(Yordano Ventura)が7回を投げ無失点、打線は2回に8安打を集めて7得点を挙げて大勝し、対戦成績を3勝3敗として決着を29日に行われる最終第7戦に持ち込んだ。

 背水の陣となった23歳のルーキー投手のベントゥラは、3安打、4奪三振、5四球でジャイアンツ打線に三塁を踏ませなかっただけでなく、二塁に走者を進めたのも二度にとどめた。

 ロイヤルズは2回、先頭のアレックス・ゴードン(Alex Gordon)が安打で出塁すると続くサルバドール・ペレス(Salvador Perez)の安打で一三塁とし、マイク・ムスターカス(Mike Moustakas)の適時打で先制点を挙げた。

 さらにアルシデス・エスコバー(Alcides Escobar)が出塁して満塁となると、今シリーズここまで9打数無安打だった青木宣親(Norichika Aoki)が左安打を放ち、ペレスがかえって2点目を挙げ、ジャイアンツの先発ジェイク・ピービー(Jake Peavy)をマウンドから引きずり下ろした。

 その後、ロイヤルズはロレンゾ・ケイン(Lorenzo Cain)、エリック・ホズマー(Eric Hosmer)、ビリー・バトラー(Billy Butler)がそれぞれ適時打を放ち、ジャイアンツは1936年以来となるプレーオフでの1イニング7失点を喫した。

 3回にはオマー・インファンテ(Omar Infante)が安打を放ち、ロイヤルズは2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)以来史上二度目となるワールドシリーズ3回終了までの先発全員安打を記録した。

 インファンテはケインの適時打で生還し8点目を挙げると、5回にもエスコバーの適時打で9点目の本塁を踏んだ。ロイヤルズは、7回のムスタカスのソロ本塁打で得点劇を締めくくった。

 第7戦の先発は、ロイヤルズが第3戦で勝利投手となったジェレミー・ガスリー(Jeremy Guthrie)、ジャイアンツが同じく第3戦に登板し、敗戦投手となったティム・ハドソン(Tim Hudson)と、両右腕がマウンドに登る。

 29年ぶりのポストシーズンに進出したロイヤルズは、1985年にセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)と対戦したワールドシリーズでは第6戦と第7戦で連勝し、優勝を飾っている。過去10回中8回は、ロイヤルズのように2勝3敗で追いかける展開となったチームが本拠地に戻って2連勝を挙げて優勝している。

 一方のジャイアンツは、過去四度3勝2敗とした7回戦制の対戦で、三度の敗退を喫している。(c)AFP