【10月25日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Championships - Singapore 2014)は24日、シンガポールのシンガポール・インドア・スタジアム(Singapore Indoor Stadium)で5日目が行われ、大会第2シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は7-5、6-7、6-2で第6シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)に勝利したが、フルセットに持ち込まれた時点で準決勝進出の希望は絶たれ、今季を世界ランク1位で終えることもできなくなった。

 準決勝への望みをつなぐにはストレート勝ちが必須条件だったが、第1セットを奪ったシャラポワは、第2セットで3度迎えたマッチポイントを決めきれず、タイブレークに敗れた。

 2004年にWTAツアー選手権を制したシャラポワだが、序盤の2連敗が響いた。

「シンガポールで白星を挙げられたことはうれしいです。今日は勝ちたかったので。第2セットはタフでした。ラドワンスカとの試合はいつも厳しいですが、今日も同様でした」

 シャラポワは同時に、女王セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)から世界ランク1位の座を奪取することも不可能になり、四大大会(グランドスラム)通算18勝のセレーナが、今季をナンバーワンで終えることが確定した。

 ラドワンスカとの対戦成績を10勝2敗としていたシャラポワだが、世界ランク6位のラドワンスカは、これにも動揺していなかった。

 第1セットの最初の4ゲームは、両選手によるブレークの奪い合いになったが、厳しいラリーを制したシャラポワがこのセットを手にした。

 シャラポワは、第2セットで5-1とリードし、勝利も間近にみえたが、ラドワンスカの猛攻に遭い、タイブレークの末にこれを落とした。

 しかし、ここで体力を消耗したラドワンスカは、最終セットを易々とシャラポワに奪われ、準決勝進出の可否は第8シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)と第3シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)の試合結果次第となった。

 最終的には、ボズニアツキがストレートでクビトバを下したことから、ラドワンスカの4強入りが決まった。(c)AFP