【10月19日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2014)第16戦オーストラリアGPは19日、フィリップ・アイランド・サーキット(Phillip Island Circuit)でMotoGPクラス決勝が行われ、モビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が優勝した。

 35歳のロッシは、それまで大きくリードしていたレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)がリタイアしたあと先頭に立ち、WGP最高クラスでの通算250戦目となったレースで82勝目を挙げた。

 18周目で先頭に立ったロッシは、チームメートのホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)と、モンスター・ヤマハ・テック3(Monster Yamaha Tech 3)のブラッドリー・スミス(Bradley Smith、英国)を抑え、そのまま逃げ切った。

 前回の第15戦日本GPで総合連覇が確定したマルケスは、順調な走りをみせて約4秒のリードを奪うなど、この日も勝利を収めるかのようにみえたが、18周目で前輪のコントロールを失って転倒し、リタイアを余儀なくさると、代わって先頭に立ったロッシは2位に10秒836差をつけた。

 これでロッシは総合2位に浮上し、今季2戦を残してロレンソとの差を8ポイントに広げている。一方、マルケスの同僚ダニ・ペドロサ(Dani Pedrosa)は、レース序盤でリタイアに終わり、ロッシと25ポイント差の総合4位となった。(c)AFP