【10月12日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2014 Shanghai Rolex Masters)は11日、シングルス準決勝が行われ、フランスのジル・シモン(Gilles Simon)は6-2、7-6でスペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)に勝利し、決勝進出を果たした。

 世界ランク29位のシモンは、決勝で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と対戦する。四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、同日の準決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破った。

 シモンは、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズで一度だけファイナリストになった経験があり、2008年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open)決勝で、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)に敗れた。

 ここ数週間、好調を維持しているシモンは、先週の楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2014)で準決勝進出を果たすと、今大会の2回戦では、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を、準々決勝では、第6シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を下した。

 元世界ランク6位のシモンは、ロペスが前に出たところで深めのショットを打つなど、冷静なプレーで第1セットを先取する。

 しかし、序盤からサービスエースを決めるなど、第2セットで少しずつプレーが安定してきたロペスは、これをタイブレークに持ち込む。それでも、トップスピンがかかったグラウンドストロークに苦しめられ、1時間20分でシモンに屈した。

 第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)や、第13シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を破ってここまで勝ち上がってきたロペスだったが、快進撃もここまでだった。

 シモンは、トップ20に復帰することが確実となっており、今大会で優勝すれば、世界ランク15位以内に浮上する。(c)AFP