【10月10日 AFP】北朝鮮では10日、労働党創建69周年の記念行事が始まったが、1か月以上にわたり「失踪」状態にある金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が公の場に姿を見せたとの情報は今のところない。

 金第1書記は過去2年間の労働党創建記念日には、父の故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と祖父の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の遺体が安置されている平壌(Pyongyang)の錦繍山太陽宮殿(Kumsusan Palace of the Sun)を幹部と共に未明に参拝し、その様子が早朝に朝鮮中央通信(KCNA)によって伝えられていた。だが今年は、正午時点で参拝を伝える報道はない。

 金第1書記の不在をめぐっては、体調悪化説やクーデター説などが飛び交っており、10日も姿を見せなければ、さらに臆測が過熱しそうだ。(c)AFP