【10月5日 AFP】米国内で初めてエボラ出血熱と診断されたトーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんの容体が悪化し、危篤状態になったことが、治療に当たっている米テキサス(Texas)州の病院の発表で4日明らかになった。

 ダンカンさんは先月下旬、エボラ感染が拡大している西アフリカのリベリアからテキサス州に渡航して発症し、病状が重いと伝えられていた。

 こうした中、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)は、高リスクと判断されている9人を含めて、ダンカンさんとの接触を指摘された人々に感染の兆候は見られなかったと発表した。トム・フリーデン(Tom Frieden)CDC所長は「接触が明らかになっている人々の中で、エボラの症状を示し高熱を出している人は誰もいなかった」と述べた。

 その上でフリーデン所長は、発症の可能性が最も高いのは感染後8~9日であるものの、21日後に発症する場合もあるとして、高リスクの9人を含め経過観察を続ける方針を示した。(c)AFP