【10月4日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2014)は3日、中国の北京(Beijing)で男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6、4-6、3-6でスロバキアのマーティン・クリザン(Martin Klizan)に敗れ、大会から姿を消した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るナダルは、3か月ぶりに実戦復帰を果たしてから、初めての大会に出場していた。

 最終戦ランク3位のナダルは、タイブレークの末に第1セットを先取したものの、第2セットではクリザンの決定打に苦しむ。

 第3セットでブレークを奪ったナダルは、そのままベスト4に駒を進めるかのように見えたが、世界ランク56位のクリザンが連続で4ゲームを奪うと、強豪を破り準決勝進出を決める番狂わせを演じた。

 ナダルは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)で19歳のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に敗れて以降、大会には出場していなかった。

 その後、練習中に右手首を故障したナダルは、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)欠場を強いられた。

 全仏オープンテニス(French Open)9度目の優勝を飾ったナダルは、今大会でも、2回戦までは順調に勝利を収めていた。しかし、この試合は、ナダルがベストな状態からは程遠いことを露呈させる結果となった。

 ナダルは、「この結果は簡単に受け止められるものではない」とすると、「前にも言ったように、数か月間試合から離れていると、状態はまったく違う。全員がゼロからスタートする新シーズンのような感覚になるんだ」と話した。

「自分だけが今戻ってきて、他のみんなはペースをつかんでいる。だから、身体的にも疲労を感じる」

 クリザンは、準決勝で第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)と対戦する。(c)AFP/Neil CONNOR