【10月3日 AFP】米ニューヨーク(New York)のブルックリン(Brooklyn)地区で先月29日、刃物を持った男が女性と子供2人を襲っているとの通報を受けて駆け付けた警官が、無関係の男性を誤って背後から撃って死なせてしまう事件が起きていたことが分かった。2日、警察当局が明らかにした。

 米報道によると、巻き添えになった男性はラファエル・ラウレアノ(Rafael Laureano)さん(51)で、警察は誤射を認めている。

 ニューヨーク市警がAFPに語ったところによれば、集合住宅に刃物を持った男が押し入り、女性と子ども2人を風呂場に閉じ込めているとの通報があったため警察が現場に駆け付けた。刃物を捨てるよう再三説得を試みた後、警察官は男に向けて発砲し、男は死亡したという。男の身元はフランシスコ・カルバハル(Francisco Carvajal)容疑者(47)と特定された。

 警察によるとラウレアノさんはこのとき、ちょうど建物に入ってきた。「胸部に致命傷を負い」、病院で死亡が確認されたという。検視局は、ラウレアノさんの死因は背後から撃たれた銃創で、殺人に相当すると述べた。ラウレアノさんは武器を持ってはいなかった。

 閉じ込められていた女性(35)、6歳と7歳の子どもは無事だったという。

 ニューヨークでは2か月前に、スタテン島(Staten Island)で黒人男性がニューヨーク市警の警官らに背後から首を絞められ、心臓発作で死亡している。(c)AFP