【9月27日 AFP】男子テニス、マレーシア・オープン(Malaysian Open, Kuala Lumpur 2014)は26日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-3、6-0でオーストラリアのマリンコ・マトセビッチ(Marinko Matosevic)を下し、準決勝に進出した。

 錦織は第1セットから本領を発揮し、4本のエースを奪う中で第5ゲームと第9ゲームでブレークを奪い、このセットをものにした。

 次セットも24歳の錦織は、世界ランク78位のマトセビッチを相手に強烈なフォアハンドのリターンなど魅惑的なプレーを披露して約2000人の観客を喜ばせ、ギアを上げることなく30分もかけずに勝利を決めた。

 錦織は完勝に驚いた様子をみせ、「実際、厳しい試合を予想していました。彼はニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)や添田豪(Go Soeda)を倒して、良いプレーをしていたので」と語った。

「ただ、僕自身も良かったと思います。第2セットで彼が苦しんでいたので、レベルを上げて、試合を早く終わらせられるように努めました」

「特にこのコートはボールの動きが遅いので、積極的なプレーを心がけてます。できるだけ早くリターンをできるようにしています」

 一方で錦織は、27日に行われる準決勝のヤルコ・ニエミネン(Jarkko Nieminen、フィンランド)戦こそ厳しい戦いになると考えている。

 世界ランク57位のニエミネンは、第7シードで同45位のパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar、スペイン)を6-3、6-4で退けている。

「間違いなく彼は厳しい選手です。グラウンドストロークが得意で、良いプレーをしてます。まだ対戦したことがないはずなので、明日は接戦になると思います」

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