【9月27日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」その他に対する米国主導の国際的連携は、英国、ベルギー、デンマークがイラクへの空爆作戦参加を26日に承認したことで、さらに広がった。

 米国はイラク作戦への新たな参加国を歓迎した。これにより新たに戦闘機総計19機が空爆作戦に参加する。

 英下院(House of Commons)はイラク空爆を承認する動議を、賛成524、反対43の圧倒的多数で可決した。

 英国、ベルギー、デンマークは、既に米国、フランス、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、ヨルダンが実施しているイスラム国を標的にした空爆に加わることになる。

 オランダはF16戦闘機6機、軍事要員250人、およびイラク軍の訓練指導要員130人の派遣を予定しており、またギリシャはイラクのクルド人部隊に武器を送ることを表明した。

 米国防総省は、米軍機が実施した最近の空爆で、シリア国内でイスラム国が運用していたタンク4基と、イラク国内で複数の車両と拠点を破壊したことを明らかにした。

 また英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、空爆に参加した各国はイスラム国が闇市場で販売する石油製品を生産していたシリアの東部および北東部の石油精製施設を爆撃したという。(c)AFP/Dario THUBURN