【9月19日 AFP】訪米中のウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は18日、ホワイトハウス(White House)でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と会談した。今回のポロシェンコ大統領の訪米は、米国を冷戦終結以降では最悪となったロシアとの対立に巻き込んだウクライナ危機における重要な節目となりそうだ。

 ベラルーシ高官によると、19日にはベラルーシの首都ミンスク(Minsk)でウクライナ政府、東部の分離独立派にロシアと欧州安保協力機構(OSCE)を加えた4者会談が予定されている。しかし、情勢の緊張を反映しウクライナ政府は、ロシアが併合したクリミア半島との境界に露軍兵士4000人を集結させているとして現在もロシア政府を非難している。

 そうした状況下で行われた首脳会談について、米ホワイトハウスはオバマ大統領とポロシェンコ大統領が肩を並べた極めてまれな光景は、それだけで「英語とロシア語の両方で1000語を並べ立てて説明したに等しい」と評価した。

■対ロシアで一致

 会談後の記者会見で、オバマ大統領はウクライナの歴史にとって極めて重要なときに「決定的な」リーダーシップを果たしているとポロシェンコ大統領を称賛。また、折衷案としてウクライナ東部の分離独立派に限定的自治権を付与するというポロシェンコ氏の「難しい決断」に支持を表明した。

 一方、ロシアについては「最初にクリミア、そして直近にはウクライナ東部に侵攻した」と非難し、その意図はウクライナの領土保全およびポロシェンコ氏の経済改革努力の妨害にあったと批判した。

 さらにオバマ大統領は、ポロシェンコ大統領はウクライナを率いるにふさわしい人物だとして、引き続き北大西洋条約機構(NATO)と欧米諸国にウクライナを支持するよう呼び掛けていくとポロシェンコ大統領に約束した。

 これに対し、ポロシェンコ大統領は「必要なときにそばにいる友人こそ、真の友である」と述べて米国に謝意を表明。さらにウクライナ東部の危機的状況を緩和する道は和平プロセスしかないと語った上で、ロシアにウクライナ領からの軍撤退とウクライナ人の「人質」解放を求めた。

 オバマ大統領とポロシェンコ大統領との首脳会談にはジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官他、米政府の安全保障関係の高官らも出席した。(c)AFP/Stephen COLLINSON