【9月18日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は17日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループEのASローマ(AS Roma)は5-1でCSKAモスクワ(CSKA Moscow)に勝利した。

 ジェルヴィーニョ(Gervinho)が前半に2得点を挙げるなどし、ローマは決勝トーナメント1回戦進出を果たした2010-11シーズン以来となるチャンピオンズリーグ復帰を大勝で飾った。

 昨季イタリア・セリエAでユベントス(Juventus)に次いで2位に入り、4年ぶりの登場となったルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督率いるローマは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とマンチェスター・シティ(Manchester City)も同居するグループEで決勝トーナメント進出がかかる2つの椅子を勝ち取るという気概を明確に示した。

 ローマは、30日に行われる第2節でマンチェスター・シティと敵地で対戦する。マンチェスター・シティはこの日行われたグループ初戦でバイエルンに0-1と敗れている。

 ガルシア監督は13日のエンポリ(Empoli)とのリーグ戦で主力を温存していたが、これが奏功し、休養を取ったフアン・マヌエル・イトゥルベ・アレバロス(Juan Manuel Iturbe Arevalos)が前半6分にGKイゴール・アキンフェエフ(Igor Akinfeev)との1対1を制して先制点を挙げた。

 ロシア王者のCSKAは、負傷者と出場停止の選手を欠いた中でイタリアの首都に遠征したが、試合を通じてスピード感に欠けた。

 ローマの動きとボール運びは序盤のCSKAを苦しめ、先制点から4分後にはジェルヴィーニョがリードを広げる得点を挙げた。

 一方でレオニード・スルツキ(Leonid Slutsky)監督率いるCSKAは、セイドゥ・ドゥンビア(Seydou Doumbia)がカウンターで一気にボールを持ち上がってGKモルガン・デ・サンクティス(Morgan De Sanctis)と1対1となったものの、足元のバランスを崩してこの試合の流れを変える可能性もあったチャンスを逃した。

 必死に押し上げようとしていたCSKAだったが、逆にこの作戦が守備陣に穴を作ってローマにそこをつかれることになり、同20分にはダグラス・マイコン(Douglas Maicon)に右サイドのスペースに飛び出され角度のないところからのシュートを許すと、これをアキンフェエフが止められず、ネットを揺らされた。

 それでもローマは攻勢を弱めることはなく、同31分にはジェルヴィーニョがフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)からのパスをゴールに流し込み、自身2点目、チーム4点目を決めた。

 ハーフタイム後に巻き返しをみせようとしたCSKAだったが、後半5分にはローマのバシリス・トロシディス(Vasilis Torosidis)の上げたクロスからセルゲイ・イグナシェヴィッチ(Sergei Ignashevich)がオウンゴールを献上し、アウェーチームは崩れ去った。

 両チームのファンが衝突し、警察がスタンドに入るため試合が一時中断する中、CSKAはメンバー交代を繰り返し、ようやくアーメド・ムサ(Ahmed Musa)が1点を返した。その3分後にCSKAは、ゲオルギ・ミラノフ(Georgi Milanov)のミドルシュートがバーに当たりゴールラインを通過したように見えたものの、これは認められず2点目を挙げることはできなかった。(c)AFP