■元世界女王ら注目のシード選手

 第1シードのケルバーは世界ランク8位で、昨年大会(Toray Pan Pacific Open 2013)でも準優勝を果たしている。今季の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)と全仏オープンテニスでベスト16に進出したケルバーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)で8強入りを果たしたが、全米オープンでは3回戦敗退に終わった。

 今大会には、世界ランク1位の経験者が他にも3人出場する。セルビアのアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic)とエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic)、そして全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で2度優勝を飾っているビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が参戦を表明した。

 世界ランク10位で第3シードのイワノビッチは、不戦勝で1回戦を勝ち上がることができるが、2回戦ではアザレンカとクルム伊達公子(Kimiko Date-Krumm)の勝者と対戦することになる。

 イスタンブール・カップ(Istanbul Cup 2014)で今季初優勝を飾ったボズニアツキは、準決勝でヤンコビッチと対戦する可能性がある。

 主催者推薦のワイルドカードで出場するスイスの17歳ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)は、昨年の全豪と全仏のジュニア女子シングルスで優勝し、今年の全米オープンでは8強入りを果たしたことから、注目を浴びることになるかもしれない。

 ベンチッチは、ダブルスで同胞の先輩マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)とペアを組むことになっている。

 ヒンギスは、全米オープンの女子ダブルスでフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta、イタリア)とペアを組み決勝に進出したが、エカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova、ロシア)/エレナ・ベスニナ(Elena Vesnina、ロシア)組に敗れて、惜しくもタイトルを逃した。ペネッタは、右足の負傷により今大会を欠場している。(c)AFP