【9月14日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2014)プレーオフ最終戦、ザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2014)は13日、米ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)のイーストレークGC(East Lake Golf Club)で3日目が行われ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)とビリー・ホーシェル(Billy Horschel、米国)が通算9アンダーで首位タイに並んだ。

 第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)と第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)を制したマキロイが、この日スコアを3つ伸ばし一気に首位タイに躍り出ると、ホーシェルは3日目を1アンダーとして、2日間守ってきたトップの座を簡単には明け渡さなかった。

 この大会の勝者は、賞金約1億5000万円だけでなく、1000万ドル(約10億7000万円)のボーナスを手に入れられる可能性も高い。

 2日目に最少打数65を記録していたマキロイは、3日目の蒸し暑さに負けず猛チャージを見せ、「67というスコアを見れば、この状況にしては良い方だと思う」としたが、「目を見張るようなものはなかった」と話した。

「今週はベストが出せていない。たんたんとこなしているだけ。うまくプレーできていないときでも、パットを決める方法を探って、今週の僕のように地道にスコアを伸ばすことができればいいんだ」

 マキロイは、1番と3番でバーディーを奪ったものの、2番ではボギーをたたく。その後も、パー5の9番で約16.8メートルを2パットで決めたが、10番では1メートル弱のパットをミスし、これをボギーとした。

 それでもパー5の15番、マキロイは約8メートルのパットを沈めると、イーグルを奪いホーシェルをとらえた。

 マキロイと同組で回っていたホーシェルは、パー3の2番で最初のバーディーを記録すると、8番と9番で連続バーディーを奪取する。しかし、10番と13番ではボギーをマークし、単独首位堅持はならなかった。

 夫人が出産を控えるホーシェルは、先週のBMW選手権(BMW Championship 2014)でも3日目にリードを奪い、そのまま優勝を飾った。

 このままホーシェルが優勝することになれば、これまでの獲得賞金総額を超える約12億円という大金を手にする計算になる。ホーシェルは興奮のあまり、3日目を終えたその足で最終ラウンドを回りたい気持ちに駆られたようだ。

 ホーシェルは、「緊張するのは好きだ」とし、「生きている心地がする。最高の気分だ」と話した。

 12番と13番で連続バーディーを奪った米国のジム・フューリック(Jim Furyk)が通算7アンダーで単独3位に入り、4位タイにはジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)、ジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)の3選手が、7位タイにはクリス・カーク(Chris Kirk、米国)ら米国勢3選手が並んだ。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は、通算3オーバーの19位となっている。(c)AFP