【9月12日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は10日、NASAのX線観測衛星チャンドラ(Chandra X-ray Observatory)と、欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)のX線観測衛星XMMニュートン(XMM-Newton)が撮影した超新星残骸「とも座A」の合成画像を公開した。とも座Aは3700年前の地球でも見えたはずだという。

 地球から7000光年の距離にあるとも座Aは直径10光年ほどの大きさだ。画像はチャンドラとXMMニュートンが撮影した写真を合成したもので、低エネルギーのX線は赤、中レベルのX線は緑、高エネルギーのX線は青で示している。これまでに得られたX線画像の中で最も完全かつ微細にとも座Aを捉えたものだ。

 とも座Aの複雑な外観から、この超新星残骸は編み目のような構造とみられる周囲の星間物質に向かって膨張していることが分かる。

 今回の観測は、とも座Aを取り囲む星間物質のガスを調べる目的で実施された。(c)AFP