【9月12日 AFP】ファーストネームに名字を使うことが法律で禁じられているアルゼンチンで、サッカーのリオネル・メッシ(Lionel Messi)選手にあやかって生まれたばかりの息子に「メッシ」と名付けたカップルに、例外が認められた。

 中部ヘネラル・ロカ(General Roca)に住むダニエル・バレーラ(Daniel Varela)さん(35)は、アルゼンチン代表ユースチームでプレーするメッシ選手を初めて見た8年前から、長男が生まれたらメッシと名付けると心に決めていた。

 しかし、アルゼンチンでは軍政下の1969年に制定された厳格な法律によって、名字を赤ちゃんの名前に使用することが禁じられている。バレーラさんは諦めず、市当局に法律の適用除外を求める請願書を提出した。

 すると、市当局はバレーラさんの要望を受け入れ、「メッシ・ダニエル・バレーラ(Messi Daniel Varela)」ちゃんと名付けられた男児の出生証明書を発行したのだ。

「U17でプレーするメッシを見て、素晴らしい選手になると思った。それから彼が謙虚な好人物だと知り、息子が生まれたらメッシと名付けようと決めたんだ」と、バレーラさんは日刊紙クラリン(Clarin)に語っている。

 一方、母親のロレーナ・サンチェス(Lorena Sanchez)さんは「彼(メッシ)のような人物なら、良いと思いました。リオネルという名前はありふれているので、メッシと名付けたんです」と話している。(c)AFP