【9月12日 AFP】ポルトガルサッカー連盟(Portuguese Football Federation、FPF)は11日、双方合意の下、同国代表を率いるパウロ・ベント(Paulo Bento)監督が退任したと発表した。

 ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を擁しながらも、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でグループリーグ敗退に終わっていた。

 自身もポルトガル代表としてプレーした経歴を持つベント氏が、代表監督として最後に指揮を執った試合は、アルバニアに0-1で敗れた7日の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)となった。

 現役時代は守備的MFとしてプレーし、執拗で激しいタックルを得意としていた45歳のベント氏は、2010年9月からポルトガル代表の監督に就任し、今年4月には契約を2016年まで延長していた。

 ベント監督が率いたポルトガル代表は、2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)で同大会王者スペインに敗れたものの、ベスト4まで勝ち進んだ。

 しかし、W杯ブラジル大会で不本意な成績に終わると、2016年に行われる欧州選手権の予選初戦に敗れたことで、チームに対する批判が高まっていた。

 FPFは、「代表チームのために力を尽くしてくれた」とベント監督に感謝の意を示し、後任については近日中に発表されるとしている。

 ポルトガル代表は10月にフランスとの親善試合と、デンマークとの欧州選手権予選が予定されている。(c)AFP