【9月10日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は9日、ナイジェリアサッカー連盟(Nigeria Football FederationNFF)のかじ取りが正しい方向に向かっているとして、ナイジェリアへの資格停止処分を見送った。

 同連盟は、7月にナイジェリアがW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で敗退して以降、数々の問題に直面していた。

 FIFAはナイジェリアがW杯から姿を消した直後、NFFに政府介入があったとして、同国に資格停止処分を科したことを発表した。その後も、アミヌ・マイガリ(Aminu Maigari)会長が汚職に手を染めたとしてNFFからその地位をはく奪されると、クリス・ギワ(Chris Giwa)氏が新会長に就任。この結果、多くの審判、クラブ、選手がリーグ戦をボイコットし、アフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)グループリーグへの準備期間中も、張り詰めた雰囲気が漂っていた。

 ナイジェリアは、6日に行われたグループAのコンゴ戦に2-3で敗れている。

 FIFAは、8月26日に議論を呼ぶ形でマイガリ氏の会長職を奪ったギワ氏に対し、グリニッジ標準時(GMT)の8日午前7時までに辞任するよう通達し、聞き入れられなければ、ナイジェリアの出場資格を取り上げるとしていた。

 ギワ氏が首都アブジャ(Abuja)のNFF本部から姿を消すと、マイガリ氏が会長に復帰し、元の経営陣も復職できることになった。

 9日から出勤したマイガリ氏は、FIFAのジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長から受け取ったという手紙を報道陣に見せた。

 バルク事務局長は手紙の中で、「(連盟幹部に)選出されたと主張していた方々も、NFFの建物からいなくなったようですね」とすると、「これらの状況から、FIFAが9月3日に提示した条件を満たしていると考えられるため、NFFに対する処分は見送ります」と伝えている。(c)AFP/Samm AUDU