【9月9日 AFP】8日のイラン学生通信(ISNA)によると、イランでインターネットを利用している若者の3分の2以上が、非合法ソフトを使って同国で禁止されているウェブサイトにアクセスしていることが、同国スポーツ・青少年省が行った調査で分かった。

 この調査結果が発表される前日、ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、現在のインターネット規制は非生産的だと発言している。同省の調査機関によると「(若者ユーザーの)69.3%が他国にあるサーバーを使って検閲を避け、インターネットに接続している」という。

 イランは接続規制を行っており、通常の公共ネットワークを経由して仮想プライベートネットワーク(VPN)を構築できる禁止ソフトを使用しなければ、フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)、ユーチューブ(YouTube)などの人気のあるウェブサイトにはアクセスできない。

 イスラム教国であるイランの接続規制支持派は、規制によってポルノサイトなど道徳に反するコンテンツから市民を守れると主張しているが、反対派はVPNによってそうした規制は無意味になっていると反論している。

 この調査は13年3月からの1年間で、15~29歳のイラン人1万5000人を対象に行われた。(c)AFP