【9月8日 Relaxnews】中国は今後20年間で新しい旅客機を6000機以上必要とする──米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)は4日、昨年よりも500機近く増加した予測を発表した。

 世界一の人口と世界2位の経済を誇る中国の飛行機需要は増加し、多様化しているとボーイングは指摘。同国の2014~2033年における新機需要は6020機に達し、その価値は8700億ドルに相当するという。さらに2033年には中国上空を飛ぶ飛行機の数は現在の約3倍の6930機になっているという。

「中国の国内市場は順調な成長を続けているし、今後も続くだろう」と、同社のマーケティング担当のランディ・ティンゼス(Randy Tinseth)副社長は記者団に語った。今後20年間に世界で製造される飛行機の16%を、中国の航空会社が購入する見込みだという。

 米ボーイングは欧州航空機大手エアバス(Airbus)とともに世界の航空機市場を独占する2大勢力。中国市場では、ボーイングがエアバスを1歩リードし、50%強を占める。

 ティンゼス氏は、直行便に対する需要や、より多くの目的地に対する需要が増えているのは、格安航空会社の台頭も関係していると語る。「乗客にとってもいいことだし、最終的には航空市場にとってもいいことだ」(c)Relaxnews/AFPBB News