【8月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が、2年間の期限付き移籍でイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に加入し、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)に別れを告げた。

 2011年1月に、当時の英国記録となる移籍金5000万ポンドでリバプール(Liverpool FC)から加入したトーレスだったが、チェルシーでは厳しい時期を過ごしていた。

 スペイン代表で30歳のトーレスは、リバプール時代に得点を量産した実力をチェルシーで発揮することができず、通算172試合で45得点にとどまった。

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、チーム内におけるトーレスの序列を新戦力のジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)、ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)に次ぐ3番目のストライカーとして位置づけており、今季はここまで公式戦の出場機会を与えられていなかった。

 チェルシーはクラブの公式ウェブサイトで、「チェルシーとACミランは、フェルナンド・トーレスが2年間の期限付き移籍でミランに加入することで合意した」と発表している。

「移籍はトーレス個人とACミランが合意し、メディカルチェックを経て正式に成立する」

 ミランは、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)をリバプールに放出し、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)で活躍したトーレスの獲得に動いていた。

 トーレスがリバプールからチェルシーに加入した際の高額な移籍金とサラリー、そして期待の高さを考えれば、同選手はプレミアリーグ史上最も期待外れに終わった選手の一人として名を残すことになる。

 トーレスはチェルシーとの週給15万ポンド(約2600万円)の契約を2年残しているが、ミランへの期限付き移籍が終わればフリーエージェント(FA)になるため、チェルシー復帰の可能性はほとんどない。(c)AFP