【8月28日 AFP】第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)は27日、第5ステージ(プリエゴ・デ・コルドバからロンダ、180キロメートル)が行われ、ジャイアント・シマノ(Giant-Shimano)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)が2日連続のステージ優勝を飾った。

 しかし、第2ステージを制したFDJ・ポワン・エフエール(FDJ.fr)のナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni、フランス)は、フィニッシュラインを通過しようとした際にデーゲンコルプから妨害を受けたと抗議しており、議論を呼んでいる

 デーゲンコルプは、「僕はラインを変えたとは思っていない」と主張している。

「僕は最初からずっと右側にいた。抜き去りたければ、彼はスペースが十分にある左側を行くべきなんだ」

 2位のブルニに続いて、3位にはベルキン(Belkin Pro Cycling Team)のモレノ・ホフランド(Moreno Hofland、オランダ)が入った。

 一方で、総合首位(マイヨ・ロホ)に立つオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)は、そのリードを広げた。

 マシューズは、ステージを上位集団でフィニッシュし、優勝候補に挙げられているモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)との差を13秒に広げている。

 先頭集団からわずかに分断されたメーン集団にいたキンタナは、ステージを5秒遅れでフィニッシュし、チームメートのアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)、2013年のツール・ド・フランス(2013 Tour de France)覇者でスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)らとともに、そろって秒数を失う結果となった。

 しかしながら、2つの中間スプリントのうち1つで2位通過を果たし、2秒のボーナスタイムを獲得したフルームは、総合で13位に浮上した。

 一方、スプリントが得意なマシューズは今ステージでリードを広げたとはいえ、28日に行われる今大会初の山岳ステージ(ベナルマデナからラ・スビア、167.1キロメートル)でマイヨ・ロホを失うことは、ほぼ確実とみられる。(c)AFP