【8月20日 AFP】フランス航空大手エールフランス(Air France)は19日、同航空の客室乗務員の一部が、エボラ出血熱が流行しているギニア、シエラレオネ、ナイジェリア行き路線での勤務を拒否していることを明らかにした。

 AFPの取材に応じた同航空の広報担当者は、勤務を拒否した乗務員の数は明らかにしなかったものの、西アフリカ行きのフライトの乗務員が不足する事態にはなっていないと述べた。

 エールフランスは主要航空会社の中で最も多くの西アフリカ便を運航している。英ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)とアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ(Emirates)航空が西アフリカ便の運航を休止して以降は、従業員らに対し、ギニアの首都コナクリ(Conakry)、シエラレオネの首都フリータウン(Freetown)、ナイジェリアの最大都市ラゴス(Lagos)へのフライトでの勤務の拒否を容認していた。

 18日にはエールフランスの労働組合の一つである「SNGAF」が、同航空に対しエボラ発生国へのフライトの即時中止を求める署名活動を始めた。(c)AFP