【8月19日 AFP】米病院ネットワーク経営大手、コミュニティー・ヘルス・システムズ(Community Health SystemsCHS)は18日、自社のコンピューター・システムに中国からとみられるハッキングがあり、患者約450万人分の個人情報データが流出していたことを明らかにした。

 今年の4月と6月に「非常に高度なマルウエアと技術」を用いてデータ保護セキュリティをすり抜け、システムに侵入した不正アクセスがあったという。

 セキュリティ技術専門家の協力を得た調査の結果、攻撃は中国のハッカー集団によるものとの結論に達したという。不正アクセスは継続的に行われており、目的はシステムに損害を与えることではなく、データを盗み取ることだったとみられる。

 米国内206病院の運営に携わるCHSの報告書によると、ハッカーに盗まれた情報は患者の氏名、住所、生年月日、電話番号、社会保障番号だという。治療記録やクレジットカード情報は流出していないという。

 CHSでは、ハッカー攻撃の影響を受けた患者に対し、なりすまし犯罪保護サービスを提供するとしている。(c)AFP