【8月19日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)とスペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)を制した昨シーズン以上の好成績が期待できると確信している。

 レアルは今季、1億ユーロ(約137億円)以上をつぎ込んで、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で活躍したハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、トニ・クロース(Toni Kroos)、GKケイロール・ナバス(Keylor Navas)を獲得し、最多の6冠を目指している。

 レアルは先週、カーディフ・シティ・スタジアム(Cardiff City Stadium)で行われたUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2014)でセビージャFC(Sevilla FC)を下し、すでに1つトロフィーを掲げた。19日に第1戦が行われるスペイン・スーパーカップ2014(Spanish Super Cup 2014)では、アトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)と対戦し、チャンピオンズリーグ決勝の再現を狙う。

 アンチェロッティ監督は、「新たに契約した3人の才能がチームに加わり、昨シーズンよりいいチームになったはずだ」と話した。

 ロドリゲスとクロースはセビージャ戦で先発メンバーに招集されたが、アンチェロッティ監督は、19日もイケル・カシージャス(Iker Casillas)を先発GKに起用するとしており、ナバスの新天地デビューは見送られることになった。

 一方、アルゼンチン代表のアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)も、セビージャ戦には出場しなかった。ディ・マリアは、移籍市場の最終期限までに移籍する可能性が報じられており、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が獲得に興味を示しているとされる。

 しかしながら、アンチェロッティ監督は、昨シーズンの期限直前にアーセナル(Arsenal)へ移籍したメスト・エジル(Mesut Ozil)との比較を一蹴した。

「ディ・マリアは、他の選手と同じ立場だ。先発の可能性もあるし、移籍の可能性もあるわけで、他の選手と立場は変わらない。明日はこのチームでプレーし、22日は別のチームでプレーするかもしれない」

「エジルの時のことは覚えていないし、明日の試合に集中できなくなるので、その話を始めるつもりはない」

「ディ・マリアがどんな決断を下しているか私は知らない。決意を固めた上でチームに貢献してくれることだろう。われわれが決めた期限は8月31日だ。彼の選択が残留でも移籍でも、期限が過ぎればすべてが平常に戻るはずだ」

(c)AFP/Kieran CANNING