【8月17日 AFP】右肘靱帯(じんたい)を部分断裂した米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の田中将大(Masahiro Tanaka)が16日、ブルペンで投球を行い、痛みを感じることはなかったと語った。

 タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)の本拠地トロピカーナ・フィールド(Tropicana Field)のブルペンで直球を25球投じた田中は、「良い方向に向かっているので、それに関しては満足してます」と語った。

 25歳の田中は、7月に右肘靱帯の部分断裂と診断されていた。靱帯を再建する「トミー・ジョン(Tommy John)」手術を受けた場合、その選手は1シーズンを棒に振る可能性が高いため、田中は代わりにPRP(多血小板血漿〈けっしょう〉)注入療法を選択していた。

 5日にも投球を行っていた田中だが、負傷後の全力投球はこの日が初めてだった。

 田中は、チームにプレーオフ進出の可能性が無い場合でも、今季再び登板したいとコメントした。

「シーズンの最後まで戦うことがチームにとっては重要だと思うので、自分自身としては、可能であるならば、シーズンの最後まで貢献していけるようにしたい」

 ヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督もこの考えに賛同しており、試合に登板することで田中の真の回復具合がはかれると述べた。(c)AFP