【8月17日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2014)は16日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は2-6、6-2、6-4で第12シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を退け、決勝進出を決めた。

 先日のバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック(Bank of the West Classic 2014)で、キャリア通算61個目のタイトルを獲得した世界ランク1位のセレーナは、17日の決勝で第5シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と第9シードのアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)の勝者と対戦する。

 元世界ランク1位のボズニアツキと戦ったセレーナは、今季の戦績を37勝6敗に伸ばした。

 合計15回のブレークが記録されたこの試合で、セレーナは立ち上がりがスローだったことを認め、第1セットで試合の流れを見極める必要があったと話している。

「少しスローなスタートだった。でも、状況をつかんだわ。すべてを出し切らなければならなかった」

 モントリオール(Montreal)で行われたロジャーズ・カップ2014(Rogers Cup 2014)の準決勝では、姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)に敗れ決勝進出を逃したセレーナだったが、この日はボズニアツキを下し、先日の借りを返した。

「(ボズニアツキは)リターンが上手な選手だから、どんなボールでも返してきた。素晴らしいショットもあったわ」

「今日は、私の中にあるすべてを出した。夏の期間中、こんなにいい調子で過ごせるとは思っていなかった。とにかく試合数が必要だと思って、3大会にエントリーしたの。でも、まだ勝ち残っているわ」

 2010年のWTAツアー選手権(Sony Ericsson WTA Tour Championships - Doha 2010)以来の好調を維持しているボズニアツキは、格上のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)とアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を破り、ベスト4進出を果たした。

 セレーナに敗れたボズニアツキだが、全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)に向けて、ニューヘイブン・オープン(New Haven Open at Yale 2014)で最終調整に臨む準備はできているようだ。

「ここ数週間で、たくさんの試合をこなしてきた。でも、ニューヘイブン(New Haven)でプレーする準備はできているわ。より万全な状態を目指し、勝ち進めればいいと思う。まだ調整中のことがいくつかあるからね」

 セレーナとの対戦で、ボズニアツキは自身のサーブに満足できなかったという。

「今日のサーブは良くなかった。ファーストサーブでミスが多かったわ。戦って、走って、早くボールに触ろうと心がけた。リターンは良かった」

「でも、サービスゲームを迎えたとき、それをキープできる気がしなかった。コート上ではストレスのたまることよ」

 ロジャーズ・カップの準々決勝でも、フルセットの末にセレーナに敗れたボズニアツキは、第1セットを先取した。

 しかし、第2セットで調子を取り戻したセレーナが、序盤からブレークを奪って、ボズニアツキの動きを封じると、その後は一方的な試合展開となった。(c)AFP