【8月14日 AFP】中国当局が放送各局に対し「愛国的」もしくは反ファシズムなテレビ番組を9月から2か月間放送するよう命じた。複数のメディアが報じた。日本との緊張が高まる中、国慶節(建国記念日)が近づいており、中国当局はプロパガンダ活動を強化したい狙いだ。

 反ファシズム、または愛国的な番組は、すでに中国のテレビで日常的に放送されている。だがニュースサイト「Netease」は業界関係者の話として、複数の衛星チャンネル局がゴールデンタイムにそれらの番組を放送するよう当局から命じられたと伝えた。衛星チャンネル局は中国では地方政府の管轄下にある。

 中国当局の規制はあいまいな表現であることもしばしばだ。13日の報道によると上海(Shanghai)の衛星テレビ局の従業員は、「愛国的」ドラマには国を守るテーマや、起業、民族の団結、家族関係などのテーマが「おそらく」含まれていると語った。また同従業員は、「反ファシスト」は第2次世界大戦(World War II)中の日本とドイツに対する戦争を意味すると語り「反日番組は間違いなくそこに含まれる」と付け加えた。

 1949年の中華人民共和国の成立を記念する国慶節は10月1日に祝われる。(c)AFP