【8月14日 AFP】南アフリカのヨハネスブルク動物園(Johannesburg Zoo)は13日、アフリカ最後のホッキョクグマとされていた「ワン(Wang)」を安楽死させた。

 ヨハネスブルク動物園によると、ワンは肝不全と心不全を起こしていたため安楽死させたという。推定年齢30歳だった雄のワンは1986年にアフリカに来た。4年前には肝不全と診断された。同動物園で27年間一緒に過ごした雌のジービー(GeeBee)が1月12日に死んで以降、ワンは元気がなくやつれていったという。ここ数週間はワンを元気づけるためにバレンタインデーのおやつなど、特別メニューも与えられていた。

 気温の低い環境により適応するホッキョクグマだが、2頭は30度以上になるヨハネスブルクの気温にも順応していたとう。同動物園は新たなホッキョクグマは迎えないとしている。(c)AFP