【8月10日 AFP】世界保健機関(WHO)は9日、西アフリカを中心に猛威を振るっているエボラウイルスのワクチンの臨床試験が近く開始される見込みであり、早ければ来年の早い時期にも広く利用されるようになるとの見通しを示した。

 WHOのマリーポール・キーニー(Marie-Paule Kieny)事務局長補はAFPに対し、「現実的(な見通し)だと思う」と語った。

 WHOのジャンマリー・オクウォベレ(Jean-Marie Okwo Bele)予防接種・ワクチン・生物学的製剤部長も同日、フランスのラジオ局RFIに対し、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKlineGSK)が来月にもワクチンの臨床試験に着手するもようだと述べ、ワクチンの商用利用に楽観的な見通しを示した。

 エボラ出血熱には現在のところ有効な治療法もワクチンもなく、最も致死率の高い感染症の1つとなっている。(c)AFP