【8月6日 AFP】韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は6日、世界の複数の国で行われている米アップル(Apple)との特許訴訟について、米国以外の訴訟を取り下げることでアップルと合意したと発表した。

 サムスンとアップルは両社のスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末に関連した複数の特許をめぐり10数か国で双方を訴え合い、長期の訴訟合戦を繰り広げてきた。

 サムスンは声明で「サムスンとアップルは米国以外で係争中の全ての訴訟を取り下げることで合意した」と発表し、一方で「この合意にはいかなるライセンス合意も含まれておらず、米裁判所で係争中の訴訟は継続する」と述べている。

 訴訟合戦が始まったのは2011年。アップルがサムスンを米裁判所に提訴した。その後、訴訟合戦は世界に広がり、韓国、ドイツ、日本、イタリア、オランダ、英国、フランス、オーストラリアなどで裁判が開かれた。

 継続される訴訟はアップルが米国で起こしたもの。アップルはこの訴訟で、サムスンがアップルのスマートフォンとタブレット端末のデザインや技術を故意に大量に模倣したと主張し、米国市場でのサムスン社のスマートフォンとタブレット端末の販売差し止めを求めている。(c)AFP