【7月29日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は28日、イタリアサッカー連盟(Italian Football FederationFIGC)の幹部による人種差別的な発言について、調査を呼びかけた。

 事の発端は25日、FIGCのカルロ・タベッキオ(Carlo Tavecchio)副会長が、リーグに所属する外国人選手について語ったことだった。

 71歳のタベッキオ氏は、ユベントス(Juventus)でプレーするフランス代表のポール・ポグバ(Paul Pogba)に言及し、「昔バナナを食べていた人間が、突然ラツィオ(SS Lazio)の先発になる」と発言した。

 これを受けたFIFAは、「イタリアサッカー連盟の会長選に立候補する者が、人種差別的な発言をしたとするメディアの報道は、人種による差別を阻止するFIFAのタスクフォースに警鐘を鳴らした」と発表した。

「イタリアサッカー連盟に対し、適切なステップを踏んで調査を進め、結果をFIFAに報告するよう書面で伝えた」

 タベッキオ氏は、発言について謝罪しているものの、自身が人種差別主義者である点は否定している。

「どんな批判も受け入れるが、人種差別主義者だという言いがかりは別だ。私の人生が、それとは正反対であることを物語っている」

(c)AFP