【7月27日 AFP】イスラエルは27日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での停戦を28日午前0時(日本時間同6時)まで延長すると明らかにした。

 匿名のイスラエル政府高官はAFPに対し、イスラエルは閣議で「28日午前0時までの人道的な停戦に関する国連(UN)の要請を承認した」と述べた。

 イスラエルはガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との間で26日午前8時(日本時間同日午後2時)から12時間の停戦で合意し、双方ともこの合意を守った。その後イスラエルはまず停戦を27日午前0時(日本時間同6時)まで4時間延長した。国連の要請を受けて停戦をさらに24時間延長したことで、イスラエルによるガザ地区への攻撃はしばらくやむとみられる。

 しかしハマスは、「イスラエルの戦車がガザ地区から撤退すること、住民の帰宅が可能になること、ガザで遺体を運ぶ救急車の自由な移動が可能になること、これらの条件が満たされない限り人道的停戦はない」との声明を発表。12時間の停戦が終わった直後から攻撃を再開し、イスラエルの中部と南部に向けてロケット弾を発射した。ロケット弾の一部はイスラエルの防空システム「アイアン・ドーム(Iron Dome)」が迎撃し、ロケット弾による死傷者は報告されていない。

 イスラエルがガザ地区への本格的な攻撃を始めた今月8日以降のパレスチナ側の死者はこれまでに1000人を超えた。イスラエル軍の最新の発表によると、イスラエル側では同じ期間にガザ地区に展開したイスラエル軍の兵士42人と民間人3人が死亡している。(c)AFP/Mai YAGHI, John DAVISON