【7月20日 AFP】サッカーブラジル代表の新監督候補に、元指揮官のドゥンガ(Dunga)氏の名前が浮上した。同国メディアが19日、報じた。

 しかしながら、ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)前監督の後任には、長らくカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のコリンチャンス(Corinthians)前監督のチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)氏の名前が挙がっている。

 この日、ブラジルサッカー連盟(Brazilian Football Confederation、CBF)は、22日の午前11時にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で新監督を発表することをアナウンスしたが、一部の国内紙は50歳のドゥンガ氏が再び指揮官の座に就く可能性を報じている。

 前日までは、コリンチャンスを率いて2012年のクラブW杯(2012 FIFA Club World Cup)決勝でチェルシー(Chelsea)を下したチッチ氏が新監督の本命と考えられていた。

 CBFは17日、94年W杯米国大会で監督を務めたカルロス・アルベルト・パレイラ(Carlos Alberto Parreira)氏に代わるジウマール(Gilmar Rinaldi)氏のテクニカル・ディレクター就任を発表し、上層部の改造を完了した。ジウマール氏は、ドゥンガ氏が主将を務めた米国W杯ブラジル代表の控えGKだった。

 ドゥンガ氏は、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)後にカルロス・アルベルト・パレイラ(Carlos Alberto Parreira)氏を引き継ぎ、チームをコパ・アメリカ2007(2007 Copa America)とコンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)の優勝に導いた。

 しかし、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でブラジルは準々決勝でオランダに敗れ、ドゥンガ氏は解任された。

 地元紙ジア(O Dia)は、ジウマール氏との「関係が良好」であるドゥンガ氏の「復帰が間近」と伝えている。(c)AFP