【7月18日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)は17日、英ホイレイク(Hoylake)のロイヤル・リバプールGC(Royal Liverpool Golf Club)で開幕し、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が6アンダーで単独首位発進した。

 ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)、松山英樹(Hideki Matsuyama)の若手3人でラウンドしたマキロイは、開始6ホールまでに3バーディーを記録し、自身が今大会優勝候補の本命であることを示すと、10番、12番、16番でもバーディーを奪った。

 そしてメジャー通算2勝を誇るマキロイは、パー5の18番ホールをパーセーブしてボギーなしの66で回り、全英オープンの初日としては自己2番目となる好スコアを記録した。

 マキロイの全英オープン初日における最高スコアは、4年前にセントアンドリュース・リンクス(St. Andrews Links)で記録した63だが、2日目のラウンドで80をたたきスコアを大きく落としている。

 マキロイに1打差の2位には、この日7バーディーを奪った21歳のマッテオ・マナセロ(Matteo Manassero、イタリア)が入り、通算4回目の全英出場で自己最高となる67を記録した。

 4アンダーの3位タイにはフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)とエドアルド・モリナリ(Edoardo Molinari、イタリア)のモリナリ兄弟をはじめ、ジム・フューリック(Jim Furyk)とブルックス・コエプカ(Brooks Koepka)の米国勢、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)、そして世界ランク1位のアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)が並んでいる。

 その一方で、腰の手術を受けてから今回が復帰2戦目となったタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、3アンダーで10位タイにつけ、まずまずの滑り出しとなった。

 ホイレイクで開催された2006年大会で優勝しているウッズは、最初の2ホールでボギーをたたいたものの、11番から3連続バーディーを記録するなど、立ち直りをみせた。

 ジャスティン・ローズ(Justin Rose)は英国勢トップのイーブンパーで母国での優勝に望みをつなぎ、今年の全米オープン選手権(2014 US Open Championship)王者マルティン・カイマー(Martin Kaymer、ドイツ)は1オーバー、前回王者のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は2オーバーと出遅れた。

 2012年大会王者アーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)は、最初のティーショットが観衆に直撃した動揺で7オーバーとなり、悪夢のような一日を過ごした。

 日本勢では松山、小田孔明(Koumei Oda)、塚田好宣(Yoshinobu Tsukada)の3アンダー10位タイが最高となっている。(c)AFP